今シーズンの注目スポーツは?

  • 2022.05.10

2020年に新型コロナウイルス感染症が拡大してからというもの、感染防止対策の影響でスポーツ施設が使えない、集団でのトレーニングができない、試合が中止になるなど、これまでと同じようにスポーツができない環境となってしまいました。その中でも感染症対策を行いながら運動を続けてきた方もいらっしゃると思います。CCCマーケティング総研が昨年実施した調査の結果では、約半数の方が年に1日以上の運動をしているという結果になりました。今年はスポーツの実施状況はどうなっているでしょうか。スポーツの実施状況とスポーツ観戦・視聴に関して、全国の16~79歳の2,629人のT会員の皆様にアンケートを回答していただきましたので、結果をご紹介いたします。

スポーツの実施率が上昇、スポーツをする日数も増加
 今年(2022年)と1年前の調査でのスポーツ・運動の実施率を比較してみましょう(図1)。
 年1日以上の実施率(実施頻度がわからない方・未実施の方を除く)は、全体では51.9%から58.3%に上昇し、頻度別に見てみると、頻度が高い「週5日以上」~「週1日以上」の回答者が増加しています。1年前よりもスポーツをする人が増加していて、スポーツをする日数も増加傾向ということがわかります。
 新型コロナウイルス感染症の流行が始まって2年たっていることで、スポーツをしたいという意向の高まりや、感染症対策を行った上での運動に慣れてきたことが背景にあるのかもしれません。また、在宅勤務に移行した方や外出を控え気味にしている方が、運動不足解消のために新たに運動を始めていることも考えられます。

スポーツ 運動 運動をする スポーツする 運動したい   

 次に、実施しているスポーツ・運動を見ていきましょう(図2)。最も多いものは「ウォーキング」で、4割近くの方が実施しているという結果になりました。昨年の調査でも34.4%でトップでしたが、今年はさらに実施している方が増えているようです。外出しない生活で日ごろ歩くことの重要性を改めて認識し、健康目的でウォーキングや散歩を始める方もいらっしゃったのではないでしょうか。
 図3の「今後始めたいと思っているスポーツ」のランキング上位は、現在実施しているスポーツの上位と顔ぶれがあまり変わりませんが、この中で「登山・トレッキング・トレイルランニング」は、現在の実施率(2.3%)よりも今後始めたいと回答する割合(5.5%)が多く、今後始めたいスポーツとして5番目に多い順位となりました。難易度が高いものもありますが、自然の中で楽しめる「登山・トレッキング・トレイルランニング」はコロナ禍においてなかなか行けなくなってしまった「旅行」の楽しみ方と重ねている方もいらっしゃるかもしれません。

ウォーキング トレーニング 体操 ヨガ ゴルフ

昨年楽しんだ野球、サッカー、フィギュアスケートは今シーズンも期待 
 次に、スポーツ観戦・視聴状況について見ていきましょう(図4)。この1年の間に夏季・冬季のオリンピックが開催され、スポーツを視聴する機会が多かったと思います。そこでこの1年で観戦・視聴した中でおもしろかったスポーツを回答してもらったところ、1位は「野球」(20.8%)で、「フィギュアスケート」(16.2%)、「サッカー」(15.2%)が続きました。今シーズン「会場・現地で観戦したいスポーツ」「テレビ番組・動画配信で視聴したいスポーツ」では、「この1年でおもしろかったスポーツ」の上位3つと同じ種目がトップ3となり、今シーズンも引き続き楽しみにしている様子がうかがえます。
 各種目のテレビ番組・動画配信での視聴意向者に、有料であっても視聴したいか尋ねたところ、「モータースポーツ」の視聴意向者の39.5%が「有料でも視聴したい」と回答しました(図5)。「ゴルフ」「自転車」「サッカー」「バスケットボール」「テニス」も2割以上の方が有料視聴を許容しており、図4で見てきた現地観戦やテレビ番組・動画視聴意向者のランキングとは異なる種目が上位となっています。無料で視聴できる内容に物足りなさを感じたり、無料で視聴できる番組が少ない場合に有料放送の視聴が選択されていると考えられます。試合の生中継や応援チームの全試合放送など、有料放送ならではの充実したコンテンツを熱心なスポーツファンの方が楽しんでいるのでしょう。
スポーツ観戦 視聴 フィギュアスケート スキー スノーボード 自転車
スポーツ観戦 野球観戦 フィギュアスケート サッカー マラソン

大谷選手、BIGBOSS・・・野球に注目が集まる
 最後に、今シーズン注目しているスポーツやチーム、選手を自由に記述してもらった結果をご紹介します。種目は「野球」が突出しており、メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手をたくさんの方が回答したほか、北海道日本ハムファイターズを挙げた方は監督への期待が多くコメントされていました。次に回答率の高かったサッカーは、Jリーグの各チームの回答が見られましたが、今年予定されているワールドカップが楽しみという方も目立ちました。「注目する選手」では、世界で活躍する選手を中心に名前が挙がりました。
スポーツチーム スポーツ選手 注目するチーム 大谷翔平

 今回の調査結果からは、スポーツ・運動をする人が1年前より増加しているということがわかりました。また、スポーツ観戦においても有観客での試合など観戦できる環境が徐々に戻ってきています。とはいえ、新型コロナウイルスはまだ収束したとは言えません。感染のリスクがある中でのスポーツ実施やスポーツ観戦状況、生活者の方のスポーツに対する気持ちをCCCマーケティング総研では引き続き見ていきたいと思います。

※本コラムに掲載されている商品またはサービスなどの名称は、各社の商標または登録商標です。

【調査設計】
調査地域 :全国

調査対象者:16~79歳のT会員男女
集計サンプル数:2,629サンプル
※日本の人口構成比に合わせて回収
調査期間 :2022年4月7日(木)~2022年4月13日(水)
実査機関 :CCCマーケティング株式会社

本調査の集計表を販売しております。
詳しくは、下記をご確認の上、お問い合わせください。


【調査内容】
質問数:全10問
質問項目:
・現在の運動やスポーツの実施頻度
現在実施しているスポーツの種目、今後始めたいスポーツの種目
現在実施しているスポーツを始めたきっかけ(種目別)
実施しているスポーツの取り組み方(競技志向または娯楽志向)(種目別)
現在スポーツをする環境への不安や不満
この1年のスポーツ観戦の有無とおもしろかった種目(鑑賞方法別)
今シーズン観戦・視聴したいスポーツ(鑑賞方法別)
有料での視聴意向(種目別)

今年注目しているスポーツ
・性別、年代、職業                                                                                       

【集計内容】
・単純集計
・性年代別クロス集計


【注意事項】
・クロス集計において、集計対象数が極端に少なくなる質問は出力していません。


【商品名/番号】
品名:スポーツに関する調査(2022年4月)
番号:22-002-002


【価格】
集計一式:12,000円(税別)


【お問合せ先】
CCCマーケティング総合研究所 
担当:杉浦・斎藤
cccmk-souken@ccc.co.jp

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